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読書
2回目こそオリジナル人生
本を買うのに以前は手軽なネット通販ばかり利用していましたが、
この頃は書店で気になる本を手に取ってみるようになりました。
そんな中の一冊が、ちきりん著、「未来の働き方を考えよう」です。
たくさんの読者を持つブロガーである著者のことを知らなかった私は、
タイトルや表紙のイラスト、著者名などの印象から、
気楽な感じのエッセイみたいなものを想像したのですが、
開いてみるとなかなか重みのある内容でした。
急激に変化する社会情勢や、ますます進んでいく高齢化に対して、
どのような働き方やライフスタイルを選び、理想の暮らしを実現していくか。
将来に向けてワークライフバランスを考えるための教科書のような本です。
“人生は二回、生きられる” というサブタイトルは、年金の支給開始とともに
定年も遅くなり、働く期間が大学卒業から約50年と長くなることについて、
同じ企業で同じ働き方を続けることに疑問を投げかけて、
40代で働き方を選び直し、職業人生を2回持つことを提案する、
本書のテーマでもあります。
将来のシナリオをいくつか描きながら1回目の仕事で経験を積んで、
人生の後半でやりたいことができるようにキャリアを活かすことを考えるのは
社会の変化に対応できる力を身に着けられるようにもなりますし、
同じ企業で働き続けるとしても役に立つこともあり、何より楽しそうです。
ソシオに関連することと言えば、やはり結婚、そして子どもの誕生、
どちらも人生に大きく影響を与える出来事です。
特に出産を機に家庭に入り、子どもが大きくなってまた社会に復帰するという
女性には、約88年の人生の前半でかなりの部分を占めることになります。
そういう女性にとっても、人生の後半をワクワクしながら計画できる、
横並びじゃなく自由度の高い、2回目のオリジナル人生。
もちろん女性だけでなく男性にも、ますます長くなりつつあるこれからの人生、
より自分らしくしあわせに生きる上で、参考になるところは多いと思います。
書店で出会ったのは2年前に発刊された単行本が文庫化された本ですが、
最近書かれたような新鮮さで、未来予測に現実が近付きつつある事例もあったり。
ブログのような読みやすさも魅力でした。
フィギュアスケートのグランプリファイナル、男子フリーの放送を見ました。
羽生結弦選手はNHK杯での高得点をさらに上回る、まさに異次元の演技でしたね。
今、とてつもなく素晴らしい演技を見せてくれている羽生選手。
彼らアスリートにとっては、引退後の第二の人生はもっと身近な問題です。
羽生選手ならきっと、引退後も素敵な人生を歩んでいくことと思いますが、
まだまだ当分は選手として華麗に滑り続けてほしいものです。
第二の人生の始まりは人によって様々です。
メンバーやOBの皆さんも、第二の人生が楽しく充実したものになるように、
日々の生活を大切に過ごしていただきたいと思います。
セラピー補 小野
先人たちの結婚模様
爽やかな秋風が行楽やスポーツに心地よい季節ですが、
インドア派の私は読書の秋を楽しんでいます。
今読んでいるのは、日本経済新聞の「メオトピア物語」という連載をまとめた
「結婚百物語」という20年以上前に発刊された本。
明治から昭和初期の政治家や実業家、文豪など、
著名人の夫婦100組の結婚について書かれています。
ソシオでメンバーの皆さんのご縁に関わることになったのをきっかけに、
改めて読み直してみようと本棚の奥から出してきました。
掲載されているのは親が決めた縁談で結ばれる時代の夫婦のエピソードですが、
添い遂げる夫婦、生死別し新たな縁を結ぶ夫婦、恋に生きる男女など、
その道程は百組百様です。
100の小編に散りばめられた結婚の尊さや運命の過酷さ、
巡り合わせの神秘などに新たな感動がありました。
以前よりも結婚がずっと自由になった今、
メンバーやOBの皆さんの綴るしあわせの物語に期待を込めて、
これからもご支援に頑張っていきたいと思います。
セラピー補 小野
人間として 今 大切なこと
- 2012-08-27 (月)
- 読書
- おふくろ
秋風と共に2学期が始まります。
皆様、猛暑と節電、原発や領土問題、何かと不安な風に落ち着かない毎日ですが
お変わりなくお過ごしでしょうか。
こんな時代だからこそ人間力を養い、人間味豊かな社会を取り戻したいものですね。
常々提唱し実践して参りました人生哲学、人間として一番大切なこと
「生き方」と題して京セラ名誉会長 稲盛和夫著書がサンマークから出版されました。
今は亡きダスキン創業者の故駒井社長も数十年前から同様の生き方を
提唱されていた理念を私共も大切に踏襲して参りました。同様のあらたな理念の
潮流と出会いました。
日本人はなぜその美しい心を失ってしまったのか
他を利する。世のため人のためなら、損をしてみる
才よりも徳が求められる。
考え方のペクトルが人生を決める。
ひたむきで一筋な「思い」は必ず実現する。
ありがとう、感謝の生き方を背中で示す。
等々、戦前戦後、今を生きる私に、手のひらに美しいエネルギー、夢と期待が
甦ってきました。
成功した人の言葉にはきびしい試練を乗り越えた温かい哲学が生きています。
大きな夢を、たしかな人生を歩むためにも、心豊かになる生き方、夫婦、子供、
家族揃って一読されることをお薦めします。
二学期、頑張ってくださいね。いつもおしあわせ祈っています。
親鸞
- 2010-08-04 (水)
- 読書
- 坂の上のあかり
親鸞聖人
みなさんは、どういうイメージをされますか?
戒律を犯して、妻帯したって話から、よくいえば庶民的
悪くいえば、型破りな人ってイメージを持っていました。
そして、春先 五木寛之さんが書かれた「親鸞」が評判だったので
一度読んでみることにいたしました。
話は、子どものころからの話から始まり、法然の弟子になり妻帯、
そして、命の危険も脅かす事件も発生。
とてもお坊さんの小説とは思えない程、おもしろく読みやすく書かれています。
確か、いくつかの新聞に連載されていて、中学生にもよめるような
平易な文章にしたと五木さんが仰っていました。
この中で妻との出会い、そして結ばれるまでの話は純愛物語としても
とても感動的に書かれています。
そして、最後まで戒律を守って妻帯しなかった師匠、法然との対比も
非常に興味深く描かれていました。
脚色はあるのでしょうが、我が家の宗派の開祖がとても立派で魅力的に
書かれていたのにも満足です。
ドラッガーの実践経営哲学
- 2010-08-03 (火)
- 読書
- 坂の上のあかり
ピータードラッガー
私がソシオで活動しているときにドラッガーは亡くなりました。
なぜ覚えているかというと、ソシオにお邪魔した際に
「●●さん、商学部やったね?ピータードラッガー亡くなったよ」
と中谷社長に言われたことを覚えているからです。
正直、名前はしっていたものの、恥ずかしながらドラッガーの本は読んだことも
ありませんでしたし、どういう主張をされているのか?もしりませんでした。
(だって専門分野じゃないんだもん!!)
最近では、ドラッガーブームで本屋さんに行けば専門コーナーが
設けられていますね。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの
『マネジメント』を読んだら(略称、もしドラ)」
も最近ベストセラーになっています。
さすがに最初に「もしドラ」を読むのはどうだろう?
と思い、ようやく2~3カ月前に「マネージメント」を読みました。
そして、ドラッガーではありませんが、数あるドラッガーの本そして、そこで
主張している論旨などを実際の企業の例を使って書いた本が
「ドラッガーの実践経営哲学」(望月 護 PHPビジネス新書)です。
まだ最後まで読んでいませんが、ビジネスや経営の基本となることが
わかりやすく記されています。
私も、知らないことに関心し、知っていることでもうまくまとめてくれているので
おもしろく読んでいます。
そして、この本を買ってきた私より、先に妻が読み終えてしまいました!
「そんなにおもしろい?」と聞いたら
「なぜ、お客様本位が大切なのかよくわかった!」とか・・・。
負けないよう、じっくり読むことにいたします。
影法師
- 2010-07-22 (木)
- 読書
- 坂の上のあかり
藩校で一番の成績
道場でも塾頭になるほどの成績。
文武両道とは彼のためにあるのでは?と思えるほど立派な男がなぜ、
あのようなことをしたのか?
彼は、何を守ろうとしたのか・・・。
こんな生き方はできない。とても真似できません。
けれども、この時代ならありえたかもしれません。
これも日本が誇る伝統でしょうか。
百田さんの最新作です。
是非、この本を読んで二人の男の生きざまに
感動してください。
最近読んで感動した本 2
- 2010-05-02 (日)
- 読書
- momotarou
以前、最近読んで感動した本として、
百田 尚樹さんの 「永遠の0」 を紹介させて頂きましたが、
最近、同じ、百田 尚樹さんの 「ボックス!」 という本を読んで感動しましたので
ご紹介します。
この 「ボックス!」は、大阪の高校ボクシング部を舞台にしたスポーツ小説で、
「永遠の0」 の題材とは全くかけ離れたテーマでしたので、初めはどんな感じの
小説か想像がつきませんでした。
しかし、読み進んでいくと、文章の構成や綿密な取材に基づいた
具体的で詳細な独特の描写は、さすがに、「永遠の0」 で感嘆したのと同じ
ものでしたので、百田さんの作家としての素晴らしさを改めて尊敬しました。
本の内容は、才能とは、努力とは、友情とはを考えさせられる素晴らしい内容です。
「永遠の0」 とはまた違った感動を味わうことが出来ます。
文庫本の帯にも、「スポーツ青春小説の最高傑作」 と宣伝されています。
また、映画化が決定し、近々公開されるようです。
百田さんの本は、「永遠の0」 でもそうでしたが、
読んだ後に、百田さんが伝えたい思いが読者の心にとても残る本です。
また、その百田さんが伝えたい思いは普段の生活ではなかなか得られない
貴重な情報です。
この本で百田さんが伝えたい思いは、大きな意味で子育てや子供の教育に
関係するものですので、「さくらんぼの会」の会員の皆さんのお役にも立つ
のではないかと思っています。
そういう観点からも、お薦めしたい本だと思っています。
最近読んで感動した本
先日、零戦の話しが投稿されていました。
その零戦に関係する話しでとても感動した本があります。
出来るだけ多くの人に読んでもらいたいと思っていましたのでこの機会に
ご紹介したいと思います。
本の題名は、「永遠の0(ゼロ)」 で、作者は、百田 尚樹 さんという人です。
文庫本が講談社文庫から販売されています。
話しは、零戦に乗って特攻によって戦死した零戦パイロットの話しで、
そのパイロットを祖父とする姉弟が、その祖父のことを何も知らされて
いなかったため、祖父の元戦友を尋ねて、話しを聞いていくうちに祖父の姿
が段々と明らかになってくるという内容なんですが、
本当の愛とは、戦争とは、人間とは、何なのかを痛切に考えさせられるものです。
私自信、読んだ後、心が洗われるような感覚を強く感じました。
この作者の本を読むのは初めてでしたが、話しの構成といい、文章力、また、
この本で伝えたいと思われた思いがとても素晴らしいと思いました。
感動した本を読んでも、作者に会いたいと思うことはこれまでほとんど
ありませんでしたが、今回は作者に是非会ってみたいと思いました。
本屋さんでも、一時期注目されて、平積みされていたような本です。
是非、一読をお勧めします。
秘密(東野圭吾)
- 2010-01-24 (日)
- 読書
- 坂の上のあかり
あなたの娘さんの魂がある日突然奥さんの魂に変わったら・・・
すこし突拍子もない話ですが、この小説はそんなシチュエーションでの
夫婦愛、親子愛の話です。
冬休み、妻と小学6年生の一人娘が乗ったバスは事故に遭います。
病院に駆けつけた平介(夫)は妻が既に死亡しており、
娘は一命をとりとめたことを知ります。
ただ、娘は、自分は「身体は娘だけど自分(心)は直子(妻)だ」と主張します。
半信半疑だった平介も、いろいろ話し、生活していくうちに、
妻でしかありえないことを知っていたり、行動したりするのをみていくうちに
それを受け入れるようになります。
見た目は親子、実態夫婦という生活ですね。
そんな直子も次第に成長し、魅力ある直子に言い寄ってくる男子もでてきます。
直子はずっと夫を愛しつづけ、裏切ることはありませんが、いろんな学校行事などで
学校を遅くなったりすると、平介は嫉妬からか直子を信じることができない
こともでてきます。
直子もこのまま平介と一生暮らしたいと思うものの
世間的には親子、この生活がいつまでも続けられるかどうかわからず
夫婦の苦悩が続いていきます。
そんなある日、娘の中に本来の娘の心(魂)がよみがえってきます。
一日のうち、数時間は妻、数時間は娘。
昔三人で生活していた頃に戻ったようで、平介は喜んでいましたが
それも長続きしませんでした。
娘が妻(直子)でいる時間がどんどん減っていき、今度こそ本当の
別れが近づこうとしていたのです・・・。
そしてとうとう別れの日がやってきます。
それは夫婦、そして母娘の別れでもありました。
この小説は独身時代の10年以上前に読んだんですが、初回から何度読んでも
ラストシーンには涙せずにいられませんでした。
そして妻と娘を持つ現在、現実にはありえないと思いながらも
この三人の気持ちの揺れ動きを考えると、さらに切なさがこみ上げてきます。
東野圭吾さんはミステリ作家で有名ですが、
この作品では殺人や誘拐など犯罪はでてきません。
そういうのが嫌いな方も安心して読んでいただけます。
ご興味があれば是非ご一読ください。